材質について
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ポリエステル

耐酸性・耐熱性・寸法安定性・耐摩耗性に優れ、乾式集塵、食品関連、鉱山関連、化学工業関連、水処理等に使用されます。アルカリ性の強いもの(例:40%以上の苛性ソーダ溶液等)には強度低下が見られます。デニール当たりの強度は4.3~6.0grあります。
酸の影響 35%塩酸、75%硫酸、60%硝酸ではほとんど強度低下しない
アルカリの影響 10%苛性ソーダ、28%アンモニアではほとんど強度低下しない
化学薬品の影響 一般に良好な抵抗性があり、特に酸に強い
溶剤の影響 一般溶剤には溶解しない
熱m-クロロフェノール、熱ニトロベンゼン等に溶解

ポリプロピレン

耐酸・耐アルカリ・寸法安定性に優れ、吸水性がほとんどなく、化学工業関連、工場排水関連、鉱山関連、食品関連等に使用されます。耐熱性には劣りますが幅広くご使用頂けます。ケーキの剥離も大変良好です。比重は合成繊維中最も低く0.91です。デニール当たりの強度は4.5~7.5grあります。
酸の影響 濃塩酸、濃硫酸、濃硝酸ではほとんど強度低下しない
アルカリの影響 50%苛性ソーダ、28%アンモニアではほとんど強度低下しない
化学薬品の影響 一般に抵抗力があるが、次亜塩素酸ソーダでは強度低下する
溶剤の影響 アルコール、エーテル、アセトンには溶解しない
ベンゼンには高温時膨潤する
バークレン、四酸化エタン、四塩化炭素、シクロヘキサン、トルエンには高温時徐々に溶解

ナイロン

抗張力・耐アルカリ性・耐摩耗性に優れ、化学工業関連、工場排水関連、鉱山関連、食品関連等に使用されます。繊維に柔軟性があり、水分を含むと伸びる性質があります。酸性の強いもの(例:濃塩酸・濃硫酸・濃硝酸等)には強度低下が見られます。耐熱性に優れた66ナイロン等の素材もあります。デニール当たりの強度は4.8~6.4grあります。
酸の影響 濃塩酸、濃硫酸、濃硝酸で一部分解を伴って溶解
7%塩酸、20%硫酸ではほとんど強度低下しない
アルカリの影響 50%苛性ソーダ、28%アンモニアではほとんど強度低下しない
化学薬品の影響 一般に良好な抵抗性あり、特にアルカリに強い
溶剤の影響 一般溶剤には溶解しない
フェノール類、濃ギ酸に溶解
氷酢酸に膨潤、過熱により溶解

芳香族ポリアミド

耐熱性の高さに特徴があり、収縮率も250℃までは1%以下で、高熱下での寸法安定性にも優れています。化学工業関連、鉄鋼・鋳造・非鉄金属関連等に使用されます。デニール当たりの強度は4.3~5.5 grあります。
酸の影響 濃塩酸、70%硫酸、50%硫酸でほとんど強度低下しない
アルカリの影響 濃苛性ソーダ溶液、濃アンモニア溶液でほとんど強度低下しない
化学薬品の影響 一般に良好な抵抗性あり
溶剤の影響 一般溶剤には溶解しない
熱ベンゼンスルフォン酸に溶解

その他

以上の他に、ビニロン・アクリル・ガラス繊維・PPS・テフロン等の素材も利用されています。詳しい材質等は当社営業までお問い合わせください。